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車検満了日を調べる4つの方法
車検切れの車で公道を走行した場合、道路運送車両法違反となり行政処分と刑事処分が科されることになります。故意ではなく「うっかり車検を忘れていた」という事情であっても、処分は厳格に適用されます。車検切れにならないよう、定期的に車検満了日を確認しておくようにしましょう。
車検満了日を確認するための主な4つの方法をご紹介します。
検査標章(車検ステッカー)
最も簡単な方法が、車のフロントガラスに貼っている検査標章(車検ステッカー)を確認する方法です。車外から検査標章を見ると「満了年月」しかわかりませんが、車内から車検標章を見ると「満了年月日」まで具体的にわかります。
自動車検査証(車検証)
前回の車検時に交付された車検証を取り出し、左下のほうに記載されている「有効期間が完了する日」を確認してみましょう。
「車検証をどこにしまったか忘れた」という人もいるかもしれませんが、車を運転する際には、車検証を携帯することが義務となっているので、車内のどこかに保管されているはずです。多くの方は、自賠責保険証や任意保険証などと併せ、グローブボックスに保管しているのではないでしょうか。
自賠責保険証
公道を走行可能な車を所有している以上、必ず自賠責保険に加入しなければなりませんが、多くの方は、車検を受ける際に次回の車検まで有効な自賠責保険に加入しています。そのため、車検の有効期間は自賠責保険の有効期間の最大1か月前の日付になっています。
自賠責と車検の有効期間と一致していないため、自賠責保険の有効期間を車検の有効期間だと思っていると車検が切れていたということになる恐れがありますので、一つの目安として参考程度に位置づけておいたほうが良いでしょう。
前回受けた車検会社への確認
前回受けた車検会社に連絡すれば、車検の有効期間を教えてくれる可能性があります。あるいは車の所有者から連絡しなくても、「車検の有効期間が近づいています」という旨の連絡が入ることもあります(営業目的)。これら業者とのコンタクトも、車検の有効期間を確認する一つの手段となるでしょう。
なお、前回受けた車検会社が閉鎖されていたり、あまり営業に熱心ではない車検会社だったりした場合には、車の所有者から問い合わせても車検の有効期間がわからない可能性があります。有効期間を誤認している恐れもあるため、前回の車検会社に頼りきることはおすすめしません。
車検を行っている業者の種類
車検は、様々な業者から申し込むことができます。一般には、次のような業者を通じて車検を行うことが多いでしょう。
ディーラー
特定のメーカーと直接契約を結んでいる自動車取扱店をディーラーと言います。一般には新車購入の際にお世話になるイメージですが、整備や車検にも対応しています。
純正部品の使用や高めの技術料設定などにより、他のタイプの業者に比べると整備・車検の料金が高くなる傾向があります。
車検専門店・車検代行会社
必要最低限の整備は行うものの、基本的には車検のみを専門としてサービスを提供している業者が車検専門店です。車検の認証工場である場合が多く、指定工場に比べると料金は安めになる傾向があります(※)。
※認証工場とは、車の分解・点検整備はできるものの、車検ラインを持っていない工場のこと。整備を終えた車を運輸支局の車検場に運び、車検を通した上で納車します。指定工場とは、自社工場の中に車検ラインを持つ工場のこと。自社で整備も車検も行い納車します。
整備工場
街の中でよく見かける整備工場は、主な業務は車の整備・修理ですが、依頼すれば車検にも対応してもらえることが大半です。認証工場としての整備工場と、指定工場としての整備工場があります。
ガソリンスタンド
車検を行っているガソリンスタンドもあります。車検を依頼することで各種特典を得られることもあるので、ガソリンスタンドでの車検サービスを利用している人も多いことでしょう。ガソリンスタンドの場合、整備のみを店舗で行い、車検は別の工場で行うという例が多いようです。
カー用品店
大手カー用品店の中にも車検を行っている業者があります。敷地内に大規模な整備・車検工場を設けている店舗も見かけます。
ユーザー車検
業者ではありませんが、車の所有者自身が運輸支局に車を運び、直接車検を受けるという方法もあります。これをユーザー車検と言います。
ユーザー車検を行う場合、一定の点検・整備を行っておかなければ車検に不合格となる恐れがあるので、事前に整備工場で点検をしてもらったり、または自分で車を点検したりする必要があります。車検コストが安いことで注目されているユーザー車検ですが、事前の点検・整備コストや手間・時間なども考慮して検討したほうが良いでしょう。
車検に行くおすすめのタイミング
基本的に車検はいつでも受けることができます。「車検を忘れてしまいそう」と不安な方は、気づいた時点で早めに車検を受けておいても問題ありません。
ただし、あまり早めに車検を受けてしまうと、次回の車検時期が前倒しになりコストパフォーマンスが低下することから、早すぎるタイミングで車検を受けることは、あまりおすすめできません。
コストパフォーマンスも考慮すると、次の2つのタイミングで車検を受けることがおすすめです。
車検期間が満了となる1ヶ月前~満了日
車検期間が満了となる1ヶ月前~満了日の間に車検を通せば、次回の車検のタイミングを前倒しせずに済みます。例えば、2022年10月15日が車検満了日であれば、2022年9月15日~10月15日までの間に車検を通します。
多くの方は、このタイミングで車検を受けているのではないでしょうか?
指定工場なら車検満了45日前からでもOK
指定工場で車検を受けると、車検を受けた車であることを証明する「保安基準適合証」が工場から発行されます。この「保安基準適合証」を工場が運輸支局に提出し、その後、車の所有者に車検証が交付される流れとなります。
「保安基準適合証」の有効期限は、工場で車検を行った日を含めて15日以内。車検を受けて15日目に「保安基準適合証」を運輸支局に提出すると仮定すれば、車の所有者は、車検満了日の45日前に車検を依頼しても、次回の車検年月が前倒しになることはありません。
自家用乗用車と事業用車両の車検有効期間の違いは検査のタイミング
自家用乗用車と商用車とでは、初回検査や継続検査のタイミング(車検有効期間)が異なります。自家用乗用車と事業用車両の厳密な違いは議論が分かれるところですが、大雑把なイメージで言えば、自家用乗用車とは世帯などが私的に使用している車で、商用車とは会社などが事業用に使用している車(タクシー、バス、貨物車など)緑地に白文字のナンバーとなります。
自家用
初回 車検 | 継続 車検 | ||
乗用 (白ナンバー) | 普通・小型 (3・5・7ナンバー) | 3年 | 2年 |
貨物 (白ナンバー) (1・4ナンバー) | 総重量8t以上 | 1年 | 1年 |
総重量8t未満 | 2年 | 1年 | |
軽自動車 (黄ナンバー) | 軽乗用 (5ナンバー) | 3年 | 2年 |
軽貨物 (4ナンバー) | 2年 | 2年 |
事業用
初回 車検 | 継続 車検 | ||
旅客 (緑ナンバー) | バス・タクシー | 1年 | 1年 |
貨物 (緑ナンバー) | 総重量8t以上 | 1年 | 1年 |
総重量8t未満 | 2年 | 1年 | |
軽自動車 (黒ナンバー) | 旅客・貨物 | 2年 | 2年 |
レンタカー
わナンバー・れナンバー | 初回 車検 | 継続 車検 | |
乗用 (白ナンバー) | 普通・小型 (3・5・7ナンバー) | 2年 | 1年 |
軽自動車 (黄ナンバー) | 軽乗用 (5ナンバー) | 2年 | 2年 |
自家用乗用車の場合、初回検査は車を購入してから3年目です。その後、継続検査は2年ごとに行われます。貨物車両はサイクルが異なります。
一方で事業用車両の場合、初回検査は車を購入してから1年目で、継続検査も1年ごとに行われます。トラックや軽自動車はサイクルが異なります。
自家用乗用車に比べると、貨物や事業用車両は使用頻度が高く、その分、様々なパーツ等の劣化も早くなる傾向があるため、初回検査も継続検査も自家用乗用車より高頻度になるという考え方です。
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