こんにちは、さくら車検 西東京店の中川です。
今回はスズキ スペーシアの整備をご紹介いたします。
実はこちらのスペーシア、ファンベルトが消耗していたので、交換予定のお車でした。
エンジンを掛けると
キュルキュル~!
(´・ω・`)ウルサイ
とベルト音が鳴っていましたので、音も撮影してベルトが切れる前の症状として
「ベルト鳴きにご注意を!」という記事を書こうと思っていたのですが…
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切れちゃいました(∀`*ゞ)テヘッ
見るも無残なことになってしまっています(ノ∀`;)
駐車場から工場へ移動しようとエンジンを掛け、発進の為のアクセルを入れた瞬間
シュン・・・・とベルト鳴きが消えました。
「あ…やばい」っと思ったのも束の間、充電の警告灯が点いてしまいました。
※バッテリーを模った警告灯が充電警告灯
充電不良やバッテリー異常が起きた時に点灯します。
エンジンルームから覗いたろころ
なんかピロリと飛び出してますが(笑)
自分にはどうしようもないので整備にバトンタッチ、交換作業へ移ります。
どうやらここから引きちぎれた様子…
左は新品、2つに曲げ追ってあります。右のまっすぐのほうが切れたベルトです。
溝が完全になくなっています。
原因はこのベルトで回しているプーリー(コマ)です。
ベルトが走る為の溝が切ってありますが、錆が酷く、表面がじゃりじゃりしてます。
相談の結果、ベルトと一緒に、プーリーも全交換となりました。
交換したのは以下の3点・・・・
1.クランクプーリー:エンジンの回転をベルトに伝えるプーリーです。
2.ウォーターポンプ:冷却水をエンジンに回す為のポンプ、プーリーです。
一体式の為、ポンプごと交換になります。
ベルトが切れてポンプが回らなくなるとそのままオーバーヒートになります((;゚Д゚))ガクブル
3.ダイナモプーリー:ダイナモ(発電機)のプーリーです。発電機を回すことで
エンジンを掛けている間の電気をまかない、バッテリーを充電します。
ベルトが切れて回らなくなると、ガソリンへの点火なども含めてバッテリーの残量のみでまかないますので
バッテリーを使い切ったら、エンジンが停止します((;゚Д゚))ガクブル
以上のプーリーを交換し、新しいベルトを張りなおして完成です。
ファンベルトと一言で言っても、今回は無事でしたがエアコンのコンプレッサーに繋がっていたり
パワステ(パワーステアリング)ポンプに繋がっている車種もございます。
この場合は切れてしまうと、パワステが聞かなくなるのでハンドルが急激に重たくなります。
この様に、ゴムのベルトが様々な仕事をしている重要部品です。
そしてゴムなだけに、年数劣化によるヒビ割れなども発生致しますので、十分に点検をして頂きたい部品です。
特に今回のように、ベルト鳴きがし始めたら要注意!切れてしまう前に、ご相談くださいませ。
1986年生まれ、東京在住。 子供時代から車が好きで、小学生の時に親戚に乗せてもらった影響で、今はAE86のトレノに乗っています。 主に国産メインですが、旧車やグレードアップ、カスタム系などは得意です! 他にもカメラが趣味で、ハチロクと飼っている猫(三毛マンチカンとキジシロ)を撮影しています。 機会があればどこかでご紹介できればと思っています。