さくら車検の小松崎です。
このたびエンジン不調(加速が悪い・アイドリングがおかしい)で車両を点検してほしいとご相談のお問合せがあり、そのままご入庫いただき点検をしてみると点火系の症状が確認できましたのでプラグを疑い点検をすることに致しました。
早速スパークプラグを見てみたら真っ黒でギャップが大きく正常な点火をしていませんでした。
スパークプラグの交換後試運転をしてみましたが、何か加速やアイドリングなどまだ微妙な違和感があり再点検をしたところダイレクトイグニッションコイルに異常が見つかりました。
下記が画像で確認してもらうと一部焼けてこげている箇所が分かりますか?
ここから電圧が逃げてしまい、うまくスパークプラグの点火ができずエンジンの微妙な不調が発生していた様でした。
現状4本のイグニッションコイルを点検しましたが1本のみ異常が見受けられ交換が必要でした。
交換後は安定したアイドリング状態に戻り快調な見事なエンジンの拭け上がりに戻りました。
イグニッションコイルの交換はやはりご説明を致しましたが予防整備としてすべての使用本数を同時交換が理想と思います。
イグニッションコイルのご説明です
イグニッションコイルとは誘導コイルの原理を利用した変圧器です。
イグニッションコイルは、バッテリーから供給された12~13ボルト程度の電気を元にして超高圧電流を生み出し燃焼行程でスパークプラグを点火させるためには2万~3万ボルトもの高電圧に変換してスパークプラグを点火しています。
その高圧電流を点火プラグ内で放電させることでスパークスラグを点火させガソリンを燃焼させています。イグニッションコイルの故障にはプラグの消耗との関係が見逃せないと思います。
スパークプラグは、火花が飛べばよいのではなく、正常なギャップに対してイグニッションコイルが火花を飛ばすために高電圧を発生しています。
ギャップが広がれば、より多くの高電圧が必要とされイグニッションコイルに過剰な高負荷が常にかかりイグニッションコイルが消耗していきます。
特に、軽自動車を中心にスパークプラグの消耗が非常に早くなっており、1万キロ走行ぐらいから消耗が始まりイグニッションコイルに負荷がかかり早期断線(故障)を引き起こします。
予防整備として、早期のスパークプラグ点検および交換がイグニッションコイルの故障予防にもなる事が想定されます。
このたびのエンジン不調で起きたいた主な原因はスパークプラグの異常でそれに伴いイグニッションコイルの故障が発生していました。
おクルマの異常が感じられましたら点検を実施いたしますのでスタッフまでお声かけください。
1981年生まれ千葉出身、現在足立区在住です。趣味は釣り、ゴルフ、スノーボードです。アウトドア派で車はSUVが好みです。昨年子供が生まれ趣味の釣りとスノーボードが行けずゴルフのみ時間を見つけ頑張っています。子供と趣味の共有ができることが楽しみです。 【保有資格】二級自動車整備士、中古自動車査定士、中古自動車販売士、損害保険募集人資格