こんにちは、さくら車検の小林です。
今回は、日産 ステージアです。走行中にエンストしたりエンジンがかからなかったりする車両を点検させていただきました。
チェックランプが点灯していました・・・
点検してみると運転席側カム角センサー系統異常とのことでした。
V型エンジンなので2個それぞれシリンダーヘッドに取り付いており、カムシャフトの位置を見ていてエンジンECUに信号を送っています。
送る信号がおかしくなってしまうとエンジン不調がおこったりエンジンがかからなくなったりします。
またはタイミングチェーンが伸びてカムシャフトの位置が少しずれて点灯したりするケースもあるようです。
今回お預かりした車両は何度か走行中エンジンが止まったり、エンジンは掛かるがクランキング時間がとても長かったり最悪はエンジンが掛からないとのことでした。
現象もすぐに確認できました。・・・とりあえずカム角センサーを交換してみることになりました。
取り付いている場所なんですが・・・矢印のさらに下側、マフラー遮熱板の少し上あたり、シリンダーヘッドに取り付いています。10mmのボルト1本で取り付いているのですが見にくいです・・・手もなかなか入らず・・・工具もなかなか入らず・・・ちょっと大変です・・・
とりあえずセンサー本体を取り外してから配線カプラーを外しました。配線カプラーもちょっと特殊でツメをスライドさせてから外すカプラーでした。
単体点検でセンサー本体の抵抗をテスターで測定し新品と比べてみたところ取り付いていたセンサーはセンサー内部で断線しているようでした。交換後ダイアグコードも無事消えてエンジンの掛かりも元に戻りました。何kmか走行し、エンストすることもなく症状は改善されたのですが走行距離がとても伸びている車両なのでとりあえず様子を見てくださいということになりました。
ではまた。