満了日から余裕のある時期に車検を予約することが理想ですが、中には仕事などで忙しく、満了日ギリギリまで予約できない方がいるかもしれません。あるいは、うっかり忘れで車検切れを迎えてしまう方がいるかもしれません。
ここでは、車検ギリギリのタイミングでの車検方法や、車検切れを起こした後の車検方法について詳しく解説しています。
目次
気づいたら車検満了日が今日だった!今からでも間に合う?
結論からいうと、車検満了日当日でも車検に間に合わせることは可能です。
ただし、いつも車検を受けている工場へ急に連絡をしても、当日中に対応してもらえないかもしれません。まずは冷静になり、「スピード車検」「1日車検」というワードで近隣の車検工場をリサーチしてみましょう。
1日車検(スピード車検)とは
1日車検(スピード車検)とは、事前の予約なしで車を車検工場へ持ち込み、持ち込んだ当日中に車検が完了するサービスです。
一般的に、車検に出した車が納車されるまでに数日かかりますが、1日車検(スピード車検)であれば、最短45~60分ほどで完了します。車を出し、工場の待合室などで雑誌を読んでいる間に車検が完了する、というイメージです。
「認証工場」ではなく「指定工場」に車を運ぶ必要あり
車検工場には「認証工場」と「指定工場」の2種類がありますが、これらのうち、自社の中に車検ラインを持つのは指定工場となります。車検ラインを持たなければスピーディな車検は難しいため、通常は指定工場が1日車検(スピード車検)に対応しています。
ただし、すべての指定工場が1日車検(スピード車検)を行っているわけではない点にご注意ください。1日車検(スピード車検)を受ける際には、事前に対応可能かどうかを確認する必要があります。
うっかり忘れで車検切れになってしまった!どうすればいいの?
お住まいの地域で対応可能な車検工場さえあれば、車検満了日当日に車検を通すことが可能です。
一方で、うっかり忘れで車検切れになってしまった場合でも、通常通りの車検を受けることは可能です。ただし、車検切れの車で公道を走ることは違法なので、何らかの合法的な手段で車を車検工場へ移動させる必要があります。
車検切れの車を車検工場まで移動させる主な方法を見てみましょう。
仮ナンバーを取得して車を移動させる
仮ナンバーとは、車検切れの車でも公道を運転できる一時的な許可をもらったナンバープレートのことです。市区町村の窓口で仮ナンバーを取得し、既存のナンバープレートと差し替えることで、5日間だけ公道を走れる状態となります。
この5日間に車検工場まで車を移動させれば、車検切れの車でも車検を受けられます。
積載車に車を載せて車検工場へ運ぶ
積載車を手配し、車検切れの車を載せて車検工場まで運ぶことも可能です。積載車を運転できる免許をお持ちでしたらレンタカーを借り、免許をお持ちでないなら業者に依頼して積載車とドライバーを手配します。
なお、積載車で車検切れの車を運ぶことは問題ありませんが、レッカー車で車検切れの車を運ぶことは違法となるためご注意ください。車検切れの車の後輪が接地して回転するため、公道を走行したとみなされるからです。
車引き取りサービスがある車検工場に車検を依頼する
車の引き取りサービスがある車検工場へ車検を依頼する、という方法もあります。引き取りだけではなく、代車の貸し出しや車検後の納車もセットで提供している業者を選べば、手間や時間、余分なコストなどは掛かりません。
定期的に車検の満了日を確認しておきましょう
車検満了日のギリギリで焦ったり、車検切れで余分な手間や時間を使ったりしないよう、定期的に車検の満了日を確認し、余裕を持って車検を迎えることが大切です。
車検の満了日を確認する主な方法を見ておきましょう。
検査標章を確認する
車のフロントガラスに貼っている検査標章(車検ステッカー、車検シール)を確認します。
外側から検査標章を見ると、車検期間が満了する「年月」しか記載されていませんが、車内側から検査標章を見ると、車検期間が満了する「年月日」まで正確に記載されています。
運転する際、定期的に検査標章を確認すれば、うっかり忘れを防げるでしょう。
自動車検査証を確認する
自動車検査証(車検証)の記載内容を確認します。
自動車検査証を開くと、左下のほうに「有効期間が完了する日」という欄があります。この欄に記載されている日付が車検満了日となります。
車を運転する際には自動車検査証の携行が義務付けられているため、自動車検査証の所在が不明になった方は、車内を探してみてください。多くの方はグローブボックス(助手席の正面にある収納)に自動車検査証を保管しているようです。
自賠責保険証を確認する
自賠責保険証に記載されている保険期間の満了日を確認します。
一般的に車検を受ける際には、同時に次の車検期間までの自賠責に加入します。厳密に言えば、次の車検満了日の1か月後まで有効な自賠責保険に加入する例が多いようです。
自賠責保険証のみで車検の満了日を正確に特定することは困難ですが、車検の満了日の目安を知る手がかりになることはあるでしょう。
車検業者からのDMなどを確認する
車検業者などから送られてきたDMなどを確認します。
車検の2~3か月前になると、前回車検を受けた業者から「車検の満了日が近づいています」という内容のハガキやメールが届きます。この連絡を確認したら、早めに車検の予約をしましょう。
ただし、業者が閉店している場合や営業漏れがあった場合には、案内の連絡は来ません。業者からの連絡に頼りきらず、普段から自分で車検満了日を確認することが大切です。
1日車検(スピード車検)のメリット・デメリット
先にご紹介したスピード車検のメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
車を持ち込んだ当日中に車検が終わる
1日車検(スピード車検)の最大のメリットは、何よりも「車を持ち込んだ当日中に車検が終わる」ということです。車検工場の空き状況によっては、45~60分程度で車検が終わることもあります。
「気づいたら車検当日になっていた!」という方でも、近隣に1日車検(スピード車検)に対応している車検工場があれば、問題なく車検を受けられます。
車検の価格が安い
1日車検(スピード車検)は、車検スピードを売りにしたサービスです。そのため、最小限の点検のみで車検を終えるため、点検・整備作業が少ない分、価格が安くなります。基本的に代車を手配してもらわなくても良いので、その分も価格の安さに反映されます。
デメリット
必要最低限の点検しかしてもらえない
1日車検(スピード車検)では、法令で決められた最低限の点検は行うものの、それ以外の点検や整備は割愛される傾向があります(業者によります)。
そのため、車検を機に車の状態を精密点検してほしい方や、必要に応じて修理や部品交換をお願いしたい方などにとっては、満足できる車検にならないかもしれません。
満了日ギリギリで1日車検(スピード車検)を受けた方は、後日、別途で法定点検や任意点検などを受けたほうが安心でしょう。
当日中に終わらないこともある
1日車検(スピード車検)を依頼したものの、点検の結果、大きな整備・修理を要する箇所が発見された場合には、当日中に車検が終わらない可能性もあります。部品の取り寄せが必要なほどの状態であれば、当日中の車検完了はほぼ不可能でしょう。
年式の古い車や輸入車の場合には、特に要注意です。
値引きは期待できない
車を車検工場に持ち込んだら、整備士から最低限の説明を受けた上で、契約するかどうかをすぐに決めなければなりません。時間的な余裕がないため、値引き交渉をする余地もないでしょう。提示された金額に納得できなければ、別の車検業者を探すこととなります。
【まとめ】余裕を持って車検の予約をしましょう
満了日ギリギリでの車検の受け方、車検切れした車の再車検の受け方、1日車検(スピード車検)のメリット・デメリットなどについてご紹介しました。普段から車検の満了日を確認し、余裕を持って車検の予約をしましょう。
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さくら車検なら、車検切れでも無料で出張
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万一、故障などで自走できないお車の場合には、積載車(有料)で引き取りに伺います。
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