割安のコストで人気を集めているユーザー車検。
やや手間はかかりますが、少しでもコストを節約して車検を受けたい方は、ぜひ注目しておきたい車検方法の1つとなるでしょう。
ここでは、ユーザー車検の費用や必要な書類、車検切れの車でユーザー車検を行う方法などについてご紹介しています。
目次
ユーザー車検とは
ユーザー車検とは、自分で車を運輸支局に持ち込んで受ける車検のこと。
車検指定工場のような完璧な整備や部品交換を行うわけではありませんが、専門業者に支払う車検基本料や点検・整備費用等がかからないため、その分だけ車検に要するコストが安くなるという特徴があります。
車検を通す方法には、車検指定工場で車検を受ける方法と運輸支局でユーザー車検を行う方法の2種類があります。
一般的には車検指定工場で車検を受ける方が多いようですが、近年、より車検コストを節約できるとの理由から、広くユーザー車検が注目されるようになりました。
ユーザー車検に必要な書類
ユーザー車検を行う場合には、次の書類を用意する必要があります。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)
- 自動車税納税証明書
- 自動車重量税納付書
- 継続検査申請書
車検には「新規検査」と「継続検査」の2種類がありますが、すでにナンバープレートが交付されている車は「継続検査」を受けます。
ユーザー車検の申請書は「継続検査申請書」となるのです(車検切れの車については後述)。
車検にかかる費用
車検基本料
車検基本料とは、車検を受ける業者に支払う費用を言います。
基本点検技術料や整備技術料、事務手数料など様々な項目が含まれた費用で、業者や整備内容等によって料金は異なります。
ユーザー車検は業者を通さない車検なので、車検基本料はかかりません。
法定費用
法定費用とは、「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」の3つを言います。
日本全国どこで車検を受けても(業者で車検を受けても)同じ料金です。
ユーザー車検を受ける場合も同じ料金がかかります。
車検切れの場合は仮ナンバー(臨時運行許可)が必要
ユーザー車検は運輸支局で行われますが、車検切れの車は公道を走行できないため、何らかの特別な方法で車を運輸支局に運ばなければなりません。
運ぶ方法にはいくつかありますが、もっとも一般的な方法が仮ナンバー(臨時運行許可)を取得する方法です。
仮ナンバーを取得すれば、その有効期限内に限り、車検切れの状態のまま申請したルートを走行することが可能となります。
仮ナンバー(臨時運行許可)の取得方法
仮ナンバーは、走行を予定しているルートが属する市区町村の窓口で申請・取得できます。
申請手続きに必要な書類は次の通りです。
- 自動車臨時運航許可申請書(役場の窓口で入手)
- 自動車損害賠償責任保険証明書の原本(申請日から1か月以上有効なもの)
- 車検証や抹消登録証明書のコピー
- 申請者の住所と名前が分かる身分証明書(免許証、パスポートなど)
- 手数料750円(自治体によって異なる)
申請書類をご覧いただいて分かる通り、仮ナンバー申請の前提として、自賠責保険に加入しておく必要があります。
車検切れの車は自賠責保険も切れている例が多いので、申請手続きの前に確認しておくようにしましょう。
「自賠責保険に加入する→仮ナンバーを取得する→車検場に車を持ち込む」という流れで、車検切れの車のユーザー車検を行います。
車検切れの車は「継続検査」を受けることになる
車検には「新規検査」と「継続検査」の2種類があります。
車検切れの車は、これらのうち「継続検査」を受けることになります。
「車検が切れたので新たに車検を受け直す」ということから、車検切れの車は「新規検査」を受けると誤解している方もいるようです。
しかし、すでにナンバープレートを交付され、かつ廃車手続き(ナンバープレートの返却)を行っていない車は「継続検査」を受けることになります。
車検切れにならないよう検査標章(車検シール)を確認しよう
ユーザー車検であれ業者の車検であれ、有効期限が切れる前に車検を受けることが何より大事です。
車検の有効期限は、フロントガラスに貼付されている検査標章(車検シール)に記載されています。
車内から検査標章を確認すれば、車検が満了する具体的な日付を確認できます。
車検切れにならないよう、日頃から検査標章を確認しておくようオススメします。
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