皆様こんにちは、さくら車検の中川です。
今回の整備ブログは車検でご入庫頂きました
トヨタクルーガーをご紹介いたします。
クルーガーは2000年に発売を開始された、
初代ハリアーベースのクロスオーバーSUVです。
ちなみにクルーガーはドイツ語で
“賢い”という意味みたいですよ。
さて整備内容でございますが
しばらく乗られていなかった様で
バッテリー上がりでの入庫されておりましたので
まずはバッテリーの充電から入ります。
無事エンジンの掛ったので、車検点検を行っところ
フロントブレーキが固着しておりました…
ブレーキの構造として、
ブレーキキャリパーの中にピストンがあり
ブレーキフルードの油圧で押し出されることで
ブレーキパッドをディスクローターに押し付けて
制動力(摩擦)を得る仕組みとなりますが
錆でピストンが動かなくなってしまっている様です。
では固着したら新品に交換するしかないのでしょうか?
→いえ、オーバーホールでのご修理が可能です。
キャリパー交換になってしまうと、まず数万円から
社外指定メーカー(ブレンボ等)であれば数十万円になってしまいますが
シールキットという補修部品が出ております。
こちらであれば数千円の部品代でご修理が可能です。(工賃別)
今回はこちらを使用してオーバーホールでのご修理をさせていただきました。
固着してしまったキャリパーを分解し
シールを交換していきます。
また同時に、固着の原因である錆をピストンに
傷つけないように清掃していきます。
左が清掃前・右が清掃後
万が一キズがついてしまうとキズの隙間から
ブレーキフルードが漏れてしまうので大変です。
清掃とシール交換が終わったら組み付けて完成です。
無事、元通りのブレーキに戻りました!
この度はご入庫ありがとうございました。
なかなか忙しくてお車が乗れない方も多くいらっしゃると思いますが
車は「乗らない=消耗しない」ではありません。
乗らないからこそ壊れてしまうことがありますので
お休みの日には是非、愛車でドライブを楽しんでください。
1986年生まれ、東京在住。 子供時代から車が好きで、小学生の時に親戚に乗せてもらった影響で、今はAE86のトレノに乗っています。 主に国産メインですが、旧車やグレードアップ、カスタム系などは得意です! 他にもカメラが趣味で、ハチロクと飼っている猫(三毛マンチカンとキジシロ)を撮影しています。 機会があればどこかでご紹介できればと思っています。