こんにちは、さくら車検の小林です。
本格的に寒くなってきましたね~・・・風邪をひかないように気をつけましょう。
今回はプジョー207の点検をさせていただきました。
走行中にA/Tの変速時、大きな振動が起こりチェックランプが点灯して加速しなくなってしまうとのこと。
症状を確認しようと走らせてみましたがなかなか症状が現れず、しばらく走ること30分・・・
3速に変速するときドン!とかなりの振動が発生し、チェックランプが点灯しました。
その後は3速固定で走行状態になり(フェイルセーフが掛かってしまった状態)加速が変な感じになってしまいました。
1回エンジンを切ってしまうとチェックランプは消えてしまい正常な状態に戻ってしまいました。
チェックランプが点灯してよく加速が悪くなったりする症状ってありますけど、実はフェィルセーフと言ってエンジンを保護するために必要最低限の走行状態を保つことをいいます。
走れればお店に車を持って行けますから・・・
診断してみるとソレノイドバルブ異常が出力されていました。
ソレノイドバルブはAT内部のバルブボデーに取り付いており、国産車でしたらバルブボデーごと交換でもいいのですが、外車なのでお値段の都合もあり、ソレノイドバルブを交換させていただくことになりました。
プジョーのATオイルパンはたてに取り付いている車両が多くこちらの車両もたてについています。
ネジが4本だけなので外してみます。
こちらがバルブボデーです。土台になっているネジとカプラーを外して取り外します。
手前側にある丸い部品がソレノイドバルブです。
変速に応じてECUの信号でATオイルの油路を切り替えて1~5,6、リバースと切り替えを行っています。
動きが遅れたり動かなくなると油路が切り替わらなくなり、変速しなかったり急に変速してショックが大きくなったりします。
こちらを交換しました。
バルブボデーを取り付けるときはフォークの位置に気をつけながら取り付けます。
ミゾにしっかりあっていることを確認しましょう。
位置が違っているとシフトレバーを操作しても動きません。
ほかの部品の故障にも繋がってきます。
あとは元通りにどんどん戻していきます。
オイルパンガスケットも再利用できないので交換です。
試運転してダイアグコード、症状確認しっかり行って作業完了です。
プジョーはこの症状が多いみたいです。
ではまた。