さくら車検 西東京支店のhidaです。
今回ご紹介いたしますのはワゴンRのMH21Sです。車検ではなく水がなくってヒータが効かないということで入庫しました。
目でわかるところに水が溜まっていたので圧をかけてみることにしました。するとサーモスタットのケースから水が吹いてきました。
なのでサーモケースを交換させて頂くことになりました。このエンジンはサーモスタットとサーモケースと水温センサーが一体になっています。
外してみると中がサビサビです、、、
クーラントを入れ水漏れ点検をしているとミッションの上の方から漏れてきました。ATクーラーのパッキンからのようです。
パッキンを替えクーラントを入れて、水漏れ点検を暖気しながらしていると今度はアッパーホースからだんだん水が吹いてきました。
外して確認してみると使えそうになかったので交換することにしました。
アッパーホースを替えてクーラントが勿体ないので水を入れて暖気しながら点検しました。
水漏れがやっと止まりました。これでヒーターが効くようになると思っていたのですが電動ファンが回っても冷風がでます、、、
ヒーターホースを触ってみると上のほうが冷たいです。可能性としてラジエータの詰りかウォーターポンプが悪いのか考えられた為、先に簡単そうなラジエーターの確認をすることにしました。
点検したところ水の流れは悪くはなさそうです。次にウォーターポンプを外すことにしました。外してみると羽が無く破片が落ちていました。
上が正常なウォータポンプです。
羽がないせいで水の流れが悪くなっていたみたいです。
取り敢えず使えそうなウォータポンプを付けて点検をしているとヒーターホース→アッパーホース→ロアホースの順でホースが暖まっていくようになりました。
これで完成かと思ったらウォータポンプからたまに異音がしたりしなかったりします、、、
もしかしたらウォータポンプを外したときにあったバラバラになった羽がまだの残ってるのかと思いウォータジャケット周辺のホース抜いてみることにしました。すると破片が出てきました。一回ホースを抜いただけじゃ採りきれなさそうなので何回か水をいれホースを抜く作業をしました。
4回ぐらいやったらほとんど破片が出なくったので水を入れて暖気してみました。すると異音がなくなり水の流れがよくなりました。
暖気をしてヒーターの点検をしてみるとアイドリングで助手席は暖かい風が出るのに運転席側はぬるい風がでてきます。
なんで何だろうと考えた結果ヒーターコアが半分詰まっているのでは?と思い水を抜いて水道ホースで洗ってみることにしました。
直接水道ホースで洗うときれいな水が出るのに暖気をして水を抜くと茶色い水が出ます。
何回フラッシングしてもこの色の水が出てきます。
きりがないのでワコーズの洗剤を入れてフラッシングしたところ、汚れの色が変わり透明になってきたのでヒーターの点検、運転席も暖かい風が出るようになりました。
夜なってからもう一回点検してみると水はきれいな状態でしたが、運転席の一番右側のところだけがぬるい風が出たりでなかったりします。
洗剤で汚れが落ちる限界まで洗浄したのでこの状態で様子を見てもらうことにします。
こちらでダメならヒーターコアの交換です。ヒーターコアはダッシュ板をはずさなくてはいけないので時間と工賃がかかります。
今回はここまでで終わりにしてお客様と相談してみたいと思います。
1988年生まれ、東京生まれB型。東京で整備スタッフをしています。 乗っている車は15台の車を乗り継ぎ、今はワゴンRです。 2年に一度は車を乗り換えています汗 趣味は休みの日に原付をいじることです。