今日が車検の期限だったとしても諦めないでください。
車検切れになってから再車検するには手間がかかるので、もし今日、自由に動ける時間があるならば、公道を運転できる今日中に車を車検工場まで運んでしまいましょう。
ここでは、車検満了日当日の対処法や車検有効期限の調べ方、車検が切れてしまった場合の対処法などについて詳しく解説します。
目次
車検満了日当日でも「1日車検」「当日車検」を依頼できる
今日が車検満了日だったことに気づいたら、すぐに車検工場の「1日車検」「当日車検」を探してみましょう。
「1日車検」「当日車検」とは、最短で車を持ち込んだ当日に車検を完了させるサービスのこと。
サービス名として「1日車検」「当日車検」を謳っている業者もありますが、一般的な車検工場であっても、当日の作業枠さえ空いていれば即日の車検に対応してくれることがあります。
「1日車検」「当日車検」のメリット・デメリット
メリット
最大のメリットは、車検完了までのスピードが早いこと。午前中に予約を入れ、午後に車を引き取ることも可能です。
いわゆる「スピード車検」を依頼した場合には、最短60分で車検が完了します。
即日、車の引き渡しとなることから、代車を借りる必要もありません。
デメリット
車検前に整備士が車を点検しますが、その際、車検の合格基準に満たない部分が発見されたならば、修理や部品交換等が必要になります。
場合によっては部品の取り寄せ等に時間がかかり、車検完了まで数日かかることもあります。
「1日車検」「当日車検」を受けられる業者の種類
車検業者を大きく分けると、指定工場と認証工場の2種類があります。
指定工場とは車の整備と車検を両方行える工場のことで、認証工場とは車の整備のみ行える工場のことを言います。
これらのうち、「1日車検」「当日車検」を受けられる業者は指定工場のほう。
地方運輸局長から指定工場と認定されている工場であれば、以下のどのタイプの業者でも「1日車検」「当日車検」に対応できる可能性があります。
- 自動車整備工場
- ディーラー
- カー用品店
- ガソリンスタンド、など
「1日車検」「当日車検」を受けたい場合には、その業者が指定工場であるかどうかを確認しましょう。
「1日車検」「当日車検」じゃなくても良い
実際のところ、満了日当日に整備工場まで持ち込むことができるのであれば、「1日車検」「当日車検」にこだわる必要はありません。
指定工場であっても、修理や部品交換が必要な状態であれば当日中には終わりませんし、代車を借りることができるのであれば、多少の日数がかかることがあっても移動手段に困ることはないでしょう。
車検切れの状態で公道を運転することは違法となりますが、満了日が過ぎているだけでは違法とはなりませんのでご安心ください。
車検有効期限の確認の仕方
車検満了日になって慌てて動くよりも、あらかじめ車検満了日を確認の上、余裕を持って動いたほうが理想的です。
車検有効期限を知るための主な3つの方法を確認しておきましょう。
検査標章(車検ステッカー)を見る
車のフロントガラスに貼付されている検査標章(車検ステッカー)を見てみましょう。
車の外側からは車検満了「年月」しか確認できませんが、車内側からは車検満了「年月日」まで確認できます。
運転席に座った際には、この検査標章をチェックするクセを付けておくようオススメします。
自動車検査証を見る
前回車検を受けた際に交付された自動車検査証を見てみましょう。
左下のほうにある「有効期間の満了する日」を見れば、車検の有効期限を知ることができます。
なお、多くの方は自動車検査証を車のグローブボックスに保管しているようです。
保管場所を忘れた方は、まずグローブボックス内を探してみましょう。
自賠責保険証を見る
多くの場合、自賠責保険の有効期限は車検の有効期限と同じか、もしくは車検の有効期限より1か月程度長めに設定されています。
検査標章や自動車検査証よりも確実性は下がるものの、自賠責保険の有効期限を確認することも、車検の有効期限を確認するための目安にはなるでしょう。
車検切れの車で公道を運転した場合の罰則
車検切れの車で公道を運転した場合、法令違反に問われ重い罰則が科されることになります。
罰則の内容を見ておきましょう。
車検切れのみの場合
自賠責保険は有効期限内で、車検のみ期限切れの車で公道を運転した場合、無車検運行に問われ、次のような罰則が科されます。
- 違反点数6点(前歴がない場合)
- 免許停止30日
- 6か月以下の懲役または30万円以下の罰金
車検も自賠責も両方切れている場合
車検の有効期間と自賠責の有効期間は近いことが多いため、車検切れの車は、同時に自賠責切れを起こしている可能性があります。
もし、車検も自賠責保険も切れた車で公道を運転した場合には、無車検運行と無保険運行の両方に問われ、次のような罰則が科されます。
- 違反点数6点(前歴がない場合)
- 免許停止90日
- 1年6か月以下の懲役または80万円以下の罰金
自賠責保険切れのみの場合
参考までに、自賠責保険のみが切れている車で公道を走行した場合の罰則についても見てみましょう。
- 違反点数6点(前歴がない場合)
- 免停日数30日間
- 1年以下の懲役、または50万円以下の罰金
自賠責保険切れの場合、行政処分は車検切れと同じ罰則になりますが、刑事処分は車検切れよりも重い罰則となっています。
車検切れに気づいた後の対処法
気づいた時にはすでに車検切れだったならば、速やかに再車検を受けるようにしましょう。
車検切れの車の再車検の方法には、主に次の3種類があります。
仮ナンバーを取得して車を車検工場まで運ぶ
市区町村の窓口で仮ナンバー(臨時運行ナンバー)を取得した上で、自分で車を運転して車検工場まで運びます。
仮ナンバーで公道を走行できる期間は自治体によって異なりますが、多くの場合は5日間。
手続きの際に申告したルート(車の保管場所から車検工場まで)のみ、走行が許可されます。
なお、仮ナンバーの取得を申請するためには、自賠責保険に加入していることが条件です。
車検とあわせて自賠責保険も切れている方は、先に自賠責保険の加入手続きを行った上で仮ナンバーの取得申請をする流れとなります。
業者に依頼して積載車で車を車検工場まで運ぶ
車検工場や運送会社などに依頼し、積載車で車検工場まで車を運搬してもらう方法があります。
車検代とは別途で運搬コストがかかりますが、仮ナンバーで自走して車を運ぶよりも手間がかかりません。
なお、積載車ではなくレッカー車での移送は違法となる恐れがあるので(車検切れの車の後輪が公道に接触するため)、業者に依頼する際にはご注意ください。
車検工場の引取りサービスを利用する
車検認証工場の中には、サービスの一環として無料で車検切れの車を移送してくれるところもあります。
車の移送の手間がかからない上に、車検の総コストも抑えられる可能性があるので、近隣に同様のサービスを受けられる業者があれば、ぜひ利用を検討してみると良いでしょう。
車検切れと任意保険について
車検切れの車の場合、任意保険(自動車保険)も一緒に切れていることがあるので、任意保険の契約期間もあわせて確認してみましょう。
車検切れの車で任意保険の契約期間が切れている場合、任意保険の契約更新をすることができないので注意が必要です。
なお、車検切れの車であっても任意保険の契約期間が切れていなければ、原則として任意保険からの補償は継続しますが、任意保険の補償は「自賠責保険の補償を超える部分」とされています。
また、任意保険の契約内容や事故の悪質性によっては、車検切れの車や自賠責保険切れの車は補償の対象外になることもあります。
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面倒な仮ナンバーの手配などもお客様にしていただく必要はありません。
万一、故障などで自走できないお車の場合には、積載車(有料)で引き取りに伺います。
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